5月に読む本

『岡本太郎の仮面』

顔や仮面は自己模倣と見なされ、従来はほとんど美術評価の対象外だった。だが岡本は、「仮面は自分自身を超えたものであり、自分を超えたものでなきゃ、創る気持はない。意味もないから」と言い放つ。
一般的に、仮面は、偽りの代名詞とされるように、負のイメージがつきまとうものだが、岡本は、仮面こそ絶対的な存在であった。自分を超え、本物になるため仮面をつくるのだという。それは単に顔を隠す道具ではなく、人間の生の本質に肉薄する何かであった。当初は顔を描かなかった岡本太郎が、晩年の作品の実に8割以上で「顔/仮面」を描いた秘密にせまる。

『小品絵画の魅力』

美術館で鑑賞する絵画は大作が多く、完成度や芸術性は高いが、一般の人からすると別世界と感じられる。現代の日常空間の中で絵画を楽しむ一つの方法として、はがきサイズから扇面程度の「小品」にスポットを当て、明治~昭和における日本画家の作品と値段の目安を紹介している。京都・東京画壇を中心に270余点の作品と値段を紹介。実際にアートを楽しめる。

『〈遊ぶ〉シュルレアリスム』
シュルレアリスムの根幹にある「遊び」の観点から、20世紀最大の芸術運動シュルレアリスムをわかりやすく解説している。登場作家はデュシャン、マン・レイ、エルンスト、マグリット、ダリ、瀧口修造など。作品はオブジェ、コラージュ、写真、人体など…つまり本書もシュール。。

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