【エッセイ】絵を描く理由04 Zen Painting 無心の禅感覚

月と薄の絵

Zen Painting 


【絵と禅】
絵を描いていると、無心の「いまここにいる」感覚が訪れるときがある。

絵の具をとり、墨を擦り、淡々と筆を紙にのせる。デジタル技術でもって制作してもよいのだが、こうしたアナログな一連の作業、ひとつひとつの動作を淡々とこなすのが好きだ。

外国人からよく「禅って結局どういうこと?」と聞かれる。

私が3歳から絵を描いて、ダンスや弓やらに身体で取り組み実体験でいえることは、禅とは自分の意識をいつでも「今」におくことだろう。

ビジネスマンだった頃、同僚によく「ああ、あの時こうすれば良かった!」とか「昔は良かったよ。今の子達はダメだね」とか自分の世代、つまり過去と比較して話する人がいるけど、そういった人は往々にして業績は振るわず。どんな仕事でも同じことを言っていた。きっと今にフォーカスできていないので、脳がグルグルとまわり何がしたいのかも自分で見つけられないのだろう。そうか、だからマインドフルネスが流行るのかと感じた。

個人差はあると思うが、絵を描くという行為は筆に絵の具をのせて描くひとつの禅体験であり、意識を今そのものにもっていくことのできる便利なツールなのである。

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