『これからのアートマネジメント』

あらゆる“場”を再生させるアートの力

一見ありふれた町並みに、アートで新しい価値を加える。
そんな事ができないかと考えた時に、本書は強力なガイドとなりそうだ。

現代はブログや画像、映像など個人の表現をどうパブリックに配信するか問われるが、本書は社会におけるアートの存在について認識を捉えなおす事ができる。そしてダンスや美術、音楽や演劇など多様なジャンルで活躍したいと思う人達にとって可能性を秘めている一冊でもある。

総勢20人以上の著者が執筆しており、それぞれは人と社会の新しいアート関係を創造すべく活動を続けている。

中でも興味深い内容は、アートを活動に取り入れているNPO法人は全国で4000以上になるそうだ。それら団体は鑑賞機会の提供、実演、アーティスト支援、教育・福祉、医療など扱う内容が幅広い。さらに具体的なお金の捻出法、例えばアサヒ・アート・フェスティバルに団体として展示/参加する事で、支援金が約50万円提供される実例などが掲載されているなど、アートマネジメントにおける考え方と具体的な実践論は非常に参考になる。

また表現の発想方法やリテラシー、クリエイティブ・コンテンツのつくり方など、次世代クリエーターにとって旬な情報が掲載されているので、芸術活動を推進する側の人間、とりわけ以下のような芸術家をバックアップする人やプロデュース等を行っていく人達にとってオススメの一冊だ。

○ 無価値なものに価値を見いだしたい(例:さびれた商店街をアートで活性化。空きスペースを知恵とアート制作で有効活用)

○ 独自の展示方法を考えたい
○ 芸術面での価値/お金の生み出し方を知りたい

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