Wall art painting in SUSHI KATO 蟹鮨加藤×新井文月 和食と現代アートのコラボレーション

投稿者: Atelier Arai Fuzuki 投稿日:

Mount Yotei 羊蹄山
2020
191 x 62.7(10.7) cm
Japanese paper, Sumi-ink, Moon photo
和紙、墨、月写真

Heart Sutra 般若心経
2020
109 x 119 cm
Sumi-ink, Glitter 墨、ラメ

Galaxy Crab 銀河蟹
2019
343 x 131(191) cm
Acrylic, ink, Glitter アクリル、墨、ラメ

I completed the wall painting at Niseko and Sapporo restaurant in Hokkaido.  I am using Japanese paper and digital photo to express the light and shadow.

アマゾンのCMにも登場する加藤敏明さん。Amazonにて日本一蟹を売る会社として名高い㈱加藤水産の代表よりオーダーいただき、201912月に北海道でオープンした蟹鮨加藤 札幌店と、20202月にオープンしたニセコ店の壁画を担当いたしました。北海道に店舗を構える蟹鮨加藤と、現代アーティスト新井文月のコラボレーション。アートワークはニセコ店、札幌店ともに無料で閲覧が可能です。

加藤さんは日本でも数少ない現代アートに精通する起業家です。北海道から日本の和食を世界へとプロデュースしていきます。インバウンド向け店舗でもあり、ニセコ店は羊蹄山と般若心境、札幌店は蟹と富士を使用したアートを作成いたしました。

羊蹄山は欄間を除くと、月が現れるようになっています。日本の侘び寂びを表すため、 月の写真と和紙を使用しました。

般若心経ですが、あえて文字数が通常よりも少なく描いています。本来の意味は、悟った人が悟った後の心境を伝えたものです。そのため舎利子(よいかね、弟子達よ)などは、本質から外れると感じ除きました。インバウンドであるこの空間は仏教徒以外も訪れるため、観音様や特定の仏についての名称を省きたく、真理だけが残るように描きました。

<札幌店 デザイン画イメージ>

art contemporary

art contemporary

また加藤様より事前に巨大タラバガニをお送りいただきました。自分で解体してみると、足や甲羅の形状を確認することができます。おかげさまで美味しくいただきました(笑)

オープン2日前に現場に到着、店舗はまだ施工中でした。制作できる時間を確保するため、背景→蟹→細部と段階を踏んでスタートします。

プロジェクターでデザイン画を照らし合わせると、天井からくるメニューが富士と被っていました。そのため構図を見直し、実際は右に富士を移動して対応します。工事現場の状況を鑑みると、初日に一気に進めないと間に合わないと判断し作業は夜20:00~朝5:00まで一気に進めます。

照明と音響の設置を避けるため翌日は夜対応、3日目は朝6:00と変則的です。レセプションパーティーに間に合わせるため、空いた時間は道具の買い足しと、写真を撮影して視点を細部と広角に耐えうるよう構図を再確認していました。

北海道この日の気温は-3°でした。室内とはいえ、作業中に足が冷えたのか鼻水がでてきました。翌日はダイソーで「足元が温かソール」を購入したらすぐに止まりました(笑)

今回はスピード命ですので、流線形の黒で一気に描き上げます。

タイトルは《銀河の蟹》ですが、海の中を泳ぐ蟹にも見てとれるようにしたかったので、躍動感ある波にも色々な星が入ります。観ている人には、無数の星とも海中の生命ともとれるようにしています。

また富士の上には鳥居を設け、そこに出雲大社の砂を加えました。ご利益があるかもしれません。またデザイン画には無かった月を琵琶を弾く蟹の上に加筆。やはり実際の現場を見ないと、構図がきまらないので、限られた時間の中で可能な限り手を加えて完成させます。

制作中、輝きに見とれるという意見を多くいただきました。実はラメと特殊なパール絵の具を使用しているため、照明の光が反射しキラキラと輝いています。蟹の目は一番重要なので、特に40代を超えてくると、絵は無意識に目を見るようになります。そのため眼は神経を集中して描いています。そして絵の構図、1mくらいの低い位置は子供達が喜ぶように明るい色で、星をたくさん描いています。これらはマーケティング視点をアートにも生かしています。

蟹鮨加藤は贅沢にも蟹と鮨が堪能できる加藤水産直営の第1号店です。インバウンド向けでもあり、これから全国・海外展開していきます。

私もアートで魅力的な空間のお手伝いができ嬉しい体験となりました。

SUSHI KATO
Hokkaido’s King of Crab. Now steaming up Sapporo Kato Seafood, a Hokkaido crab-specialist with 55 years of history, is launching a sushi restaurant in the center of Sapporo with a concept surrounding sake and wine. Enjoy a specialty large live crab of the day with advance ordering. Advance reservations highly recommended, takeaway options also available. The perfect venue for hosting client, our chef introduces Japanese dishes in English.

蟹鮨 加藤
創業55年を迎える北海道の老舗の蟹専門店 加藤水産の直営店「蟹鮨 加藤」が札幌 狸小路店一丁目にオープン。本格的な江戸前寿司、焼きタラバガニや毛蟹、新鮮なウニや魚介類も楽しめます。事前予約にて日本の「蟹王」と呼ばれる男が巨大な活蟹を提供します。テイクアウト専用のメニューも用意しています。料理長オススメの日本酒やワインも楽しめます。

■シェフのおすすめメニュー
Lunch ¥3,000~
Dinner ¥15,000~
Crab & Uni & Samon Plate ¥5,000~
Giant live King crab ¥30,000~(reservation only)
Tea, sake and wine pairings are available.
Take out and delivery available ¥3,000~

■営業時間
Lunch 9am-3pm
Dinner 5-21pm(Booking recommended)
Open 7days

■SAPPORO 札幌店
Hokkaido, Sapporo, Chuo Ward,
Minami 3 Jonishi, 1 Chome−12−17-5
札幌市中央区南三条西1丁目12-17-5

■NISEKO ニセコ店
Hokkaido, Kutchan,
Aza Yamada 167-34 Hinzan 1F
北海道虻田郡倶知安町字山田167-34 品山 1F

SUAHI KATO official site 蟹鮨加藤オフィシャルサイト
https://sushikato.jp

カテゴリー: EXHIBITION

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