FUJI-Tsunami 葛飾北斎 富士越龍図アート作品

投稿者: Atelier Fuzuki Arai 投稿日:


Hokusai-fuji-Tsunami
2011
Mixed-media on canvas
65 x 40 cm

今回のニューヨーク「FLOWER PROJECT」の展示自体、入り口から奥に進むにつれて被災地がアートによって再生していく様子を見ることができるのですが、一方、反対側の壁には対照的な私の作品を展示しています。


この作品は、2011年の出来事、津波・原発・富士噴火の噂・皆既日食など日本が不安に満ちていた頃に描いてます。破壊的な印象があるかもしれませんが、創造の前は破壊を必ず通ります。


私は、仮説住宅の龍の絵を描く前に、仮設の人達から絵の要望を聞いていました。彼等の多くは「波だけは描かないでほしい」ということでした。ただ、人間、描かないでほしいと言われると描きたくなるものです。すべて世の中キレイにいきません。負の面、悪の側面があるから美しいものが引き立つのです。私は表向きはボランティアで再生の絵を描いていましたが、個人では破壊の絵を描いていました。そして、この衝動は他ならない人間の本質だと思ってます。

またこの作品は葛飾北斎の「富士越龍図」のオマージュでもあり、富士の姿も本来こんな急ではなく、もっと水平に近いですが、霊峰・富士を巡り黒雲とともに昇天する龍に自らをなぞらえています。この落款は九十老人卍筆とあり、北斎が死ぬ3ヶ月ほど前の最晩年の作で絶筆とも言われています。死して次は何が生まれるのでしょうか。


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