I will make book cover art in April 2020
Vishnu Krishna
《ヴィシュヌ=クリシュナ》
神話学者である沖田瑞穂さんの新刊『マハーバーラタ、聖性と戦闘と豊穣』(みずき書林)の装画が完成いたしました。
私は子供の頃から、神社や寺で不動明王や天照大神をスケッチし遊んでいました。沖田さんより『マハーバーラタ、聖性と戦闘と豊穣』の装画のご依頼をいただいた時、ありがたいという思いと同時に、とても自然な流れだと感じました。
表紙の神は最初は特定しておらず、本編全体の世界観から無心で描きました。沖田さんはこれを見て、「ヴィシュヌ=クリシュナ」のイメージを持たれたようです。私もそれを聞いて、すっと腑に落ちたため命名しました。
おそらく神という存在は、人間を慈しむ一方で酷薄にすべてを見通すのではないかと思います。そのためクリシュナの眼は深黒に、口元は微笑みとも厳しさともとれる表情としました。
最初の打ち合わせが終わり、突き動かされたように描いたため、普段よりずっと早く仕上げることができました。もしかしたら神々が後押ししてくれたのかもしれません。
本書が多くの方に、手に届いて頂ければ幸いです。
実際に手にとってみると、中身も本当に丁寧につくられてます。コロナで大変な状況ですが、家で神話を堪能するのには最適な一冊です
と、広報担当イブちゃんも申しております(笑)
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